デリー空港からタクシーで更に北へ4時間かけ、リシケシへ。

今回、滞在するのは、”スワミ・ダヤーナンダアシュラム”。私のヴェーダーンタの先生、シャーンター先生が学ばれたアシュラムです。

アシュラムに到着したときはすでに真夜中でしたが、部屋まで荷物を移動し、部屋割りを決めたり、これからの予定を話したりしているうちに、空が白々と明け始めました。周りの景色がうっすらと視界に入ると、今度は小鳥たちのさえずりがあちこちから一斉に聞こえ、まるで大自然のオーケストラの幕開けのよう。敷地内を歩くとテンプル(お寺)では朝のプージャー(祈りの儀式)が始まっています。その向こうにはすぐガンジス川が悠々と流れていて、「これがガンガ(ガンジス川)か~」と感慨深い気持ちに。

夜明け前。左がシヴァ神を祀るお寺。右がこのアシュラムを建立したスワミ・ダヤーナンダジが眠るお堂。門の先にはガンガーが流れています。

プージャに参加するには先にシャワーで身を清める必要がありますが、今日は到着して間もないこともあり、先生は眠かったら部屋で休んでいいのよ、と私達を気遣って下さいました。

でも、早朝のひんやりした空気が心地よいし、ガンガーのほとりは遊歩道になっているので、なんか、眠いんだけど、歩きたい!という、”睡魔に襲われながら遊ぼうとする園児”のような状態に。(笑)

明日はキャンプのオリエンテーションがあるので、睡眠不足から体調を崩すのはご法度です。なので、「少しだけね!」と己に言い聞かせながら、みんなで散歩することにしました。

聖なるガンガー(ガンジス川)。稜線の間から刻々と朝日が差し込み、対岸の家々が照らされていきます。まるで太陽が「おはよう」と1軒1軒、玄関の扉をノックしているかのようです。

てくてくとガンガのほとりを歩くといろんな風景に出会いました。

早朝に働く人々がいるのも万国共通。こちらではレンガ職人さんが、ロバにレンガの荷を引かせて仕事に取り掛かっています。

立派に職務を果たしているロバさん。
朝ごはんをもらって食べている牛さん。
橋にはワンコ。

話には聞いてましたが、動物たちが首輪もなく自由気ままに過ごしています。