川平の石垣島サイエンスガーデンさんに母を連れて行ってきました。ここは植物画家のオーナーさんが整備する自然ガーデンです。40年以上無農薬で園内の植物を育ててこられただけあって、植物たちが実にのびのびしていて、歩くだけで元気をもらえます。
こちらの園で「ヒスイカズラ」が見ごろだとニュースで知り、先週一度母と訪れたのですが、その時、母が「大阪に帰るまでにもう一度来たいなあ」とポツリと呟いたので、再びやってきた次第です。
母は、昨年末から約3か月半、「もう寒いのん、イヤ」と石垣に飛んできたのですが、来て間もない頃は、足元もおぼつかない状態でした。コロナのこともあり、約3年間、ほぼ外出できない環境でしたので仕方ないことです。けれど、せっかく暖かいところにきたんだし。。と、毎朝、ふたりで近くの公園の外周を散歩することを日課にしましたら、あれよあれよと体力と脚力が戻り、今では私を放ったらかしてがんがん歩きまくっています。(笑)
マインドフルネスとは「今、ここ」をただ感じ、感じたことに”良い”、”悪い”とジャッジしないことですが、今日の私は、母と共に過ごす時間を「ただ感じて」いました。
地面に落ちたヒスイカズラの花を大切な宝物のように手のひらに乗せ、匂いを嗅いだり、じーっとみたりしている母は、無邪気な幼女に戻ったようです。するとポシェットからビニール袋を出し、集めた花をせっせと入れているではありませんか。用意しとったんかーい!と思わず突っ込み、ふふふ、と自然に笑みが浮かぶ自分。
たったこれだけのことだけど。
これが幸福感ってやつなんだなあ。
川平の底地ビーチでひとやすみする85歳。